明日の照り焼き

日々のこととか趣味のこととか

浮いている

冬は文章を書きたくなる。外に出るのでなく自分の内側に、内側に、潜り込んでしまうからか、それとも冬の汗のようにじんわりと染み出して来るのだろうか。肌を指すような寒さは外出を控えさせ、短い日照時間は心を薄暗くする。子供の頃、霜の降りた土を蹴ったガリガリとした感覚も今となっては遠い記憶に成り果てて実感は伴わない。雪が降る予報に心が踊らなくなったのは高校生か大学生の頃からか。外遊びなんてものとは縁がなくなって、交通機関が生活に密接な関わりを持つようになってからはただ迷惑なものになってしまった。そんな変化は仕方がないものだが、少し寂しいな・と天井を見上げながら独りごちてしまう。

今日も浮かんでいる。地に足がついた感じがしない。なんとなく世界に溶け込めずに、なんとなく漂っている。